海軍提督の伝記【井上成美】(阿川弘之/著)を読み終わった。先の戦争の前後を理解する上で
有益な書物でした。その中に ヒトラーの著書 「マインカンプ」の次のような話が出てくる。
その中で ユダヤ人をよく書いていないのはもちろんだが、黄色人種はサル同然のように記してあるため、
全部を邦訳すると 不愉快にならない日本人はいないような内容であった。当時は3国同盟締結前で
そのまま国内に紹介すると差し障りがあると判断したらしい。その結果、ユダヤ人、日本人について述べた
不都合な部分はすべて除外して その一部を邦訳出版したのが【わが闘争】という題で出版された書物との
こと。 はじめて識りました。
最近我が国では講演の中で、憲法改正に関して「ナチスのやり方を真似ればよい」 、というような
本音発言をした閣僚がいたということがニュースになっています。
未曾有を「みぞゆう」、低迷を「ていまい」。御祈りを「ごいのり」と読んでいたあの御仁です。
この方はヒトラーの「わが闘争」を蔵書としてもっているかも知れませんね。
TVなどの報道は 「欧米のユダヤ人社会の反発と非難」を伝えています。
むしろ、 ことの本質は 日本の有権者がこの人物にないがしろのされたことの方にあると思います。
世界中が この人物が解任されるのを注視していますが、もし今の政府がこのまま擁護して
放置した場合は、我が国が世界中の物笑いになり、それこそ本当に「サル同然」になる、
と筆者は思っています。 まぁ 政府はそれほど愚かではないとは思いますが・・・・・。
日本の政治史に残る政治家のお孫さんなので、本人が立派に身を処されることを
【ごいのり】したい、と思います。